日没のころ、ベランダからやたら飛行機雲が見えるようになりました。季節もあるんでしょうか。沈む太陽からの日を受けて、西に向かうたくさんの飛行機雲が、形を崩しつつも美しいひと時を演出していたりします。
あるときから、たまたまうちの上空が航路になったためか、はたまた、「ぽへー」とため息をつきつつ空を見上げることが多くなったためか(おそらく両者)、旅客機がバンバン見れるようになりました。
飛行機自体も日の光の影響を受けるようで、今飛んでいた飛行機が次の瞬間にはもう見えなくなったり、ときには光の加減にで主翼も尾翼もない飛行機が見えて、あの航空機事故の写真が頭をふとよぎったりすることもあります。
望遠を持ち出して撮影してみるとこんな感じ。噴射がマグマ大使のようでかっこいいですね。
光の加減と書きましたが、加えて過密航路(?)の影響で、こんな写真も撮れました……。
上側の飛行機の飛行機雲は光を反射せず、かすかに黒く尾を引いています。これも、太陽がより沈んだりすれば、あるいはどこか違う場所で見ている人には、茜色を反射する美しい飛行機雲に見えているのでしょうか。
この飛行機たちはどこへ行くのだろう。関西方面? それとも海外?
あわただしく東京での会議を終え、家族の待つ家へと、ほっとシートに身を倒すサラリーマン。はたまた、彼女の手を握り南の島へ向かう充実した人生を送る人々に思いをはせ、ギギギとする季節を過ごしています。